記憶術とは
膨大な事柄を暗記し活用していく方法を、記憶術と呼びます。記憶するという行為を独特な手法で実践し、一度覚えたら忘れないでいつでも頭から取り出せるテクニックで、記憶術をマスターした方は驚異の力を発揮し何時間分ものスピーチを原稿なしで行う事が出来たり、法律など非常に難しい分野を暗記して資格試験に万全の態勢で挑む事が可能になるとされています。
そもそも古代ギリシャにおいて、記憶術は現れました。記憶術は、学問としてだけでなく、教養としても重要視されたもので、詩人シモニデスが始めたものです。記憶術が発達していく背景には、当時の議会でメモが禁止されていた事が深く関わっています。記憶術は英語で表すと『nmonic』となり、語源を探ってみるとギリシャ神話で記憶を司る女神ことニーモムシュネー《Mnemosyne日本においてはムネモシュネと発音する場合もあります》からとられています。その後記憶術は、中世に引き継がれていき、現在でも受験対策や資格取得などに活用され効果を得ています。
どんな風に記憶をしていくかは様々な方法が存在します。まず言葉を文字に変換し覚える方法や、自分自信覚えやすい方法で暗記を行い、その覚えたい対象を分割してしまい、そしてまた結合させるという方法もあります。どの記憶術がその人に合っているかは、行いやすさなど個人差がものを言うので、幾つか試してみて自分合うものをチョイスすると良いでしょう。高校大学受験や入社試験に止まらず資格受験など試験の際に、たくさん暗記をしておきたい方には是非とも覚えておきたい一つの手。特に記憶術が力を発揮するのが、人名や年号などやたら多い歴史に始まり、英単語や数式などにも効果的で、役立つ分野はとても広く有益です。近年では特に効果抜群の学習法として注目を集めていますので、より自信の実力を上げたいのならば、記憶術を身につける事は非常に意味のある事ではないでしょうか。